「まん延防止」 道路挟み異なる営業時間 戸惑いの声

20日から「まん延防止等重点措置」が適用された埼玉県では、対象の川口市と隣接する蕨市で道路を隔てて飲食店の営業時間が分かれ、店からは戸惑いの声が聞かれました。

埼玉県は、「まん延防止等重点措置」の対象になっているさいたま市と川口市の飲食店などに対して、営業時間をこれまでよりも1時間早い午後8時までに短縮するよう要請しています。
JR蕨駅東口の飲食店が立ち並ぶ地域では、東西に延びる道路を挟んで北が川口市、南が蕨市に分かれています。
重点措置の適用が始まった20日は、午後8時になると川口市側では次々に飲食店が店じまいしていたのに対して、蕨市側の飲食店は営業を続け、道を挟んで対照的な様子となりました。
川口市で寿司屋を経営する男性は「この場所はちょうど境目なので、午後8時の閉店を知らないお客さんもいました。申し訳ない気持ちはありますが、感染拡大を防ぐため協力するしかないと思います」と話していました。
一方、蕨市の焼き肉店で働く女性は「道路を挟んで向こうにある焼き肉店が気の毒で、自分の店が営業をしていいのか困惑します。地域を分けず短期間でしっかり対策を取ってもらったほうが助かります」と話していました。

 NHK NEWS WEB →  https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20210421/1100011322.html